AIが人の代わりに注文や予約を済ませるようになれば、アプリの会社は客との接点を失う。そんな見方が広がっています。配車と料理宅配で世界中に利用者を抱えるウーバーは、真っ先に影響を受けそうな一社です。
ところが2026年7〜9月期の決算説明会で、質疑の中心になったのは運転手不足と無人タクシーの資金繰りでした。AIについて問われたのは最後です。経営陣が明かしたのは、拍子抜けするほど小さな数字でした。
ハロウィーンの週、ウーバーとウーバーイーツの利用は約3億2000万回に達しました。同社でも過去最大級の1週間です。このうちAIエージェント(人の代わりに注文や予約までこなすAI)経由の乗車は合計4回でした。料理の注文も約500件どまり。AIが買い物を代行する時代と言われますが、現場ではまだ誤差にもなりません。
数字を明かしたのは経営陣自身です。2026年7〜9月期の決算説明会でAI戦略を問われ、ダラ・コスロシャヒCEOがバラジ・クリシュナムルティCFOに実績を尋ねました。答えは「乗車はエージェント経由で合計4回です」。小ささを隠さず披露したところに、AIに対する同社の立ち位置がにじみます。