社名にまで掲げた看板商品で、経営トップが劣勢を認める。ペプシコの2026年7〜9月期の決算説明会には、そんな異例の場面がありました。全社の売上は伸びを取り戻しつつあるのに、会社は利益の見通しを引き下げています。
苦戦しているのはお膝元の米国です。コーラは競合に押され、スナックは値下げで客をつなぎとめ、そこへ新たなコスト高が重なりました。一方で、海外では米国とは違うやり方で稼ぐ姿が見えてきます。アナリストからは、会社の形そのものを問う声も上がりました。
社名に掲げるコーラで、ペプシコは劣勢を認めました。ラモン・ラグアルタCEOは北米の飲料事業について「ソフトドリンクではうまく戦えていない」と明言しています。スポーツドリンクやエナジードリンクは伸びているのに、炭酸飲料が振るいません。打ち出した処方箋は、ブランドへの投資の上積みと売り場での実行力の立て直しです。
好調な分野ははっきりしています。「Gatorade」や「Propel」といった水分補給飲料は、数量も売上も加速しました。ラグアルタCEOは、人々の食習慣や飲用習慣の変化がこの分野の追い風になっていると説明しています。エナジードリンクも、提携ブランドの取り込みが進めば重要な成長源になるとの見立てです。伸びる棚では勝てているだけに、コーラの不振が際立ちます。