駅や空港に置かれたAED(自動体外式除細動器)を、服のように着て生活する——そんな医療機器が米国にあります。心臓突然死のリスクが高い患者向けの「着る除細動器(WCD)」で、必要と診断された患者のうち実際に着けているのは7人に1人だけ。この空白を追い風に、新興メーカーのKestra Medical Technologiesは2026年5〜7月期の売上高を前年比60%伸ばしました。
それでも同社はまだ赤字です。荒野を1人で走っていた患者を州境を越えて救った一晩の出来事と、赤字のまま強気でいられる経営の計算を、決算説明会の発言からたどります。