高血圧と診断されたら、薬を毎日、原則として一生飲み続ける——多くの人が知る治療の常識です。Medtronicの2026年5〜7月期決算説明会で存在感を放ったのは、その常識の外側にある治療でした。カテーテルで腎臓につながる神経に働きかけ、一度きりの処置で血圧を下げる「Symplicity(シンプリシティ)」。実際の医療現場で、収縮期血圧(上の血圧)が18mmHg超下がったことが報告されたのです。
Symplicityは、心臓カテーテル治療と同じように血管から細い管を通し、腎臓につながる神経に働きかける治療です。処置は一度きり。3年間の実臨床データでは、診察室で測る収縮期血圧が18mmHg超、日常生活の中で測る血圧でも13mmHg超下がりました。毎日の薬で管理し続けるのが前提だった病気に、「一度で済む」選択肢が具体的な数字を伴って現れた格好です。