高血圧と診断されたら、薬を毎日、原則として一生飲み続ける——多くの人が知る治療の常識です。Medtronicの2026年5〜7月期決算説明会で存在感を放ったのは、その常識の外側にある治療でした。カテーテルで腎臓につながる神経に働きかけ、一度きりの処置で血圧を下げる「Symplicity(シンプリシティ)」。実際の医療現場で、収縮期血圧(上の血圧)が18mmHg超下がったことが報告されたのです。 一度の処置で18mmHg低下 Symplicityは、心臓カテーテル治療と同じように血管から細い管を通し、腎臓につながる神経に働きかける治療です。処置は一度きり。3年間の実臨床データでは、診察室で測る収縮期血圧が18mmHg超、日常生活の中で測る血圧でも13mmHg超下がりました。毎日の薬で管理し続けるのが前提だった病気に、「一度で済む」選択肢が具体的な数字を伴って現れた格好です。 この低下幅の重みは、過去に示された関係と重ねるとよく分かります。前回(2026年2〜4月期)の決算説明会では、血圧が10mmHg下がると心臓発作や脳卒中といった重大な疾患が2割超減ることに加え、2,000人超の患者の90%が意味のある改善を示したと紹介されていました。現場で観測された18mmHgは、この基準を丸ごと超えてなお余りある水準です。
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