決算説明会に並んだ名前は、ドレイク、クロエ・カーダシアン、ミーガン・ジー・スタリオン——音楽の授賞式ではありません。米美容小売大手Ulta Beautyが8月27日に発表した2026年5〜7月期決算は、売上高が前年比8.9%増の30億ドルと好調で、通期見通しも引き上げられました。ただ、説明会の主役は数字よりも固有名詞でした。
なぜ香水の新作発表がラッパーの仕事になり、韓国コスメの棚に中国No.1ブランドが加わり、美容専門店がAmazonのセールに合わせて販促を打つのか。決算から見えてきたのは、美容市場の競争のルールそのものの変化です。
今四半期も最も成長したカテゴリーは香水で、既存店売上高は10%台後半の伸びを続けました。牽引したのは、ドレイクの「Cloudar」、クロエ・カーダシアンの「XO BLUE」、ミーガン・ジー・スタリオンの「Hot Girl Summer」といったセレブリティ発の新作群です。香水はいま調香師の工房ではなく、音楽やセレブの文化圏から生まれ、美容小売の成長を支える主役になっています。