「いつか質疑応答もアバターに」Zoom決算にも映るAIの進化速度

Zoom Video Communications

Zoomといえば、ビデオ会議サービスを主力とする米コミュニケーション企業です。現在はクラウド電話「Zoom Phone」やコンタクトセンター「Zoom Contact Center」、従業員体験プラットフォーム「Workvivo」などへ事業を広げています。会話データを起点に業務を自動化する「AIファーストのシステム・オブ・アクション」を戦略の柱に掲げています。

同社は8月25日、2026年5〜7月期決算を発表しました。売上高は前年比4.9%増の12.8億ドルで、ガイダンス上限を700万ドル上回りました。エンタープライズ売上は前年比7.8%増と、3年ぶりの高い伸びを記録しています。通期(2027年1月期)の売上高見通しも50.85億〜50.95億ドルへ引き上げました。

登壇者3人が「AIアバター」で決算説明

今回の決算説明会では、冒頭のスクリプト部分を登壇者3人全員が自身の「Zoomカスタムアバター」に読み上げさせました。IR責任者のチャールズ・エベスレージ氏、エリック・ユアンCEO、ミシェル・チャンCFOの3人です。本人がライブで登場したのは、質疑応答パートからです。

質疑では、あるアナリストがアバターの品質を細かく批評しました。エベスレージ氏のアバターは「ペースが均一で間が少なく、抑揚が単調だった」一方、チャンCFOのものは「素晴らしかった」との評価です。この差についてユアンCEOは「私のアバターは6カ月前に作ったもので、ミシェルは最新版を使った。技術はどんどん良くなっている」と説明しました。

チャンCFOは作成の手軽さを強調しました。「セットアップには文字通り2分もかからなかった」と明かしています。コツは「できるだけ自然に振る舞うこと」だけで、発言内容は人間がレビューする体制を取っているといいます。当初は導入に慎重だったものの、ユアンCEOに繰り返し勧められて使ったと振り返りました。

ユアンCEOはさらに踏み込んだ将来像も語っています。「いつか私のアバターがどんな質問にも答えられるようになれば、私はここに座って通話を聞いているだけでいい。それが我々の夢だ」と述べました。あるアナリストは、銀行が導入する場合や仮想エージェントを人間らしく聞こえさせるには何が必要か、と質問しています。同じアナリストからは「来四半期の違いを見届ける」との反応もありました。

「検索からAIへ」顧客獲得の入り口が変わり始めた

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