StoneCo(ストーン)は、ブラジルの中小事業者向けに金融サービスを提供する企業です。決済端末によるカード決済の処理を祖業とし、現在は銀行口座、預金、融資までを一つのプラットフォームで展開しています。米ナスダックに上場しており、アクティブ顧客数は480万事業者に達します。
同社は2026年8月13日、2026年4〜6月期の決算を発表しました。売上高は36億レアルで、与信事業の拡大が成長を牽引しました。調整後粗利益は16億レアルと前年比で横ばいでしたが、自社株買いによる株式数の減少で調整後EPSは前年比9%増となりました。決済取扱高(TPV)の成長率は前年比4%に加速し、年初に検出した解約問題への対策が効き始めた初期兆候が見られます。

Stoneはこの四半期、「起業家のための銀行」という新たなブランドポジショニングを打ち出しました。マテウス・シェレルCEOは「これは戦略の変更ではなく、新しいものにも依存しない」と説明。決済、銀行、与信を一つの関係性の中で提供する体制はすでに整っており、足りないのは顧客の認知だけだと言います。
「多くの顧客はStoneを依然として主に決済企業と見ている」とシェレルCEOは主張。その一方で、数字はすでに「銀行化」を裏付けています。リテール預金は前年比22%増の108億レアルに達しました。与信残高は38億レアルと、1年前から2倍以上に拡大しています。
顧客あたり平均収益(ARPAC)も、与信の浸透を主因に伸びました。数字はすでに「銀行化」を裏付けています。リテール預金は前年比22%増の108億レアルに達しました。与信残高は38億レアルと、1年前から2倍以上に拡大しています。顧客あたり平均収益(ARPAC)も、与信の浸透を主因に伸びました。

象徴的な動きが、デジタルコマース部門Pagar.me(パガールミー)のStoneブランドへの統合です。加盟店はオンラインと実店舗の売上を一つの口座、一つの画面で管理できるようになります。シェレルCEOは「1ブランド、1口座、1体験」と表現しました。売上データが一元化されることで、事業の理解が深まり、与信やクロスセルの拡大につながると説明しています。
口座を中核に据えた事業像も具体的に示されました。売上はあらゆる販売チャネルから口座に入り、従業員や仕入先、税金の支払いに出ていきます。その間、資金はStone内にとどまり、顧客は残高の保有、運用、借入ができます。さらに請求書発行や注文管理といった日常業務を支援し、カタログ画像の加工や販促コンテンツの作成ではAIが作業の一部を担い始めているといいます。
TPVの中身では、即時決済PIXのQRコード決済がカードを上回るペースで成長し続けています。この構成変化を主因に、決済単体のテイクレート(手数料率)は低下傾向にあります。一部セグメントでは価格改定の動きもあるとディエゴ・サルガドCFOは認めました。