「言い訳はしない」——GM、EVを縮めて最高益を叩き出すまで

自動車大手のゼネラルモーターズ(GM)が2026年4〜6月期決算を発表しました。上半期の1株当たり利益は過去最高を大きく更新しています。ただ、この決算の見どころは数字の高さそのものではありません。かつて「全車EV化」を掲げ、電動化の旗手と目された会社が、その旗を自ら畳んだ先で最高益に至った——脱炭素時代の経営の定説を、静かに揺さぶる結果です。

メアリー・バーラCEOは「言い訳はしてこなかった。ただ結果を出し続けてきた」と語りました。関税、EV政策の転換、資材高と、外部環境を嘆く材料には事欠かない1年です。それでも北米事業の利益率は前年から改善しました。逆風を利益で吸収する構造がどこに組み込まれているのか。この決算を読み解く鍵はそこにあります。

目を引くのは、経営陣の説明の重心が「新しい車」にないことです。多くの時間が割かれたのは、昔ながらの大型車の売り方と、売った後の顧客との関係でした。車をどう作るかではなく、どう売り、どう使い続けてもらうか。競争の土俵そのものが動きはじめています。

撤退にいくら払い、なぜ屋台骨は揺らがず、この先は何で稼ぐのか。巨額の費用を計上してなお、経営陣は来年以降の一段の成長を予告しました。その自信の源は、車を「売る瞬間」ではなく、その前と後ろに隠れているようです。

撤退費用を払い切った半年

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