UnitedHealth Groupが2026年4〜6月期の決算を発表しました。売上高はほぼ横ばいながら利益は前年から5割を超えて伸び、通期の利益見通しも引き上げています。1年前、業績の急悪化と経営の混乱に揺れた米医療の巨人は、想定を上回る速さで立て直しの成果を示しました。
ただ、この決算の主役は回復の数字ではありません。スティーブン・ヘムズリーCEOは決算説明会で「AI技術が私たちの動きを速めている」と述べ、話題の多くをAIへの取り組みに割きました。再建の途上にある企業のトップが語ったのは、守りではなく、会社の形を根本から変える構想です。
動きは一部門にとどまりません。保険事業のコールセンターから、傘下の診療所で働く医師の日常、そして社会から批判を浴びてきた承認手続きまで、AIは事業の隅々に入り込み始めています。効率化の道具という位置づけを超え、事業のあり方そのものを変えつつあります。
売上高60兆円規模の企業を「再構想する」とは、具体的に何を壊し、何を作ることなのでしょうか。