プロテインバーなどを手がけるSimply Good Foodsが、2026年3〜5月期決算を発表しました。売上は前年比6.3%減と苦戦が続きます。ただ、この決算説明会には業績以上に目を引く話題がありました。食欲を抑える「痩せ薬」の普及は食品業界の脅威とされてきましたが、同社が消費者を調べると、通説とは逆の光景が見えてきたのです。
経営再建のさなかにある同社ですが、ジョセフ・スカルゾCEOの現状認識は明快です。「カテゴリーは今も魅力的で、ブランドは意味を失っていない。課題は修正できる」と述べ、不振の原因を市場ではなく自社の内側に求めました。健康志向という追い風は吹き続けており、問題はそれを捉える側にあるという診断です。
ブランドごとの明暗も鮮明になりました。成長を続けるものと、買い手の世帯が細り続けるものとに分かれ、その差がどこで生まれたのかを経営トップは率直に語っています。立て直しを託されたのは、かつて10年以上この会社を率いた人物でした。
痩せ薬の利用者は、なぜダイエット食品を手に取るのか。そして出戻りのトップは、削られた投資と失われた顧客をどこから取り戻すのか。決算説明会の発言から読み解きます。