アクセンチュアが発表した2026年3〜5月期決算は、売上が前年比6%増の187億ドル、1株利益(EPS)が同9%増となりました。企業の経営改革やデジタル化を幅広く請け負う、コンサルティングの世界最大手です。数字の上では堅調ですが、今回の決算で関心を集めたのは、その業績そのものではありませんでした。
関心の的は、ジュリー・スウィートCEOの言葉でした。AIについて「普及が進むほど、私たちが勝つための土台は強くなる」と述べたのです。人の知的労働を肩代わりするはずの技術を、同社はむしろ味方だと捉えています。

変化は、業績の数字よりも事業の組み替えに表れています。同社は今回、セキュリティ企業の買収をまとめて発表しました。人の働きを売ってきたはずのコンサル会社が、なぜ製品を持つ会社を買うのか。その一手に、これからの稼ぎ方をめぐる同社の判断がにじみます。
ただ、足元の需要には鈍さもうかがえます。それでも同社は、稼ぎ方の作り替えと将来の市場に向けて、これまでにない規模で動いています。AIに最も脅かされるはずの会社は、その大きな波を、どう乗りこなそうとしているのでしょうか。