Amazonより認知度の高い学習サービス「Chegg」はいかにしてAIに殺されたか

Chegg, Inc.

Cheggは、いわば米国の学生に「宿題の答え」を売って急成長した上場企業です。中核サービス「Chegg Study」は、教科書の問題に対する段階的な解答を、月額課金で提供。専門家が作成した膨大な解答データと、検索エンジンからの大量の流入が、このモデルを支えていました。

2005年に大学生が自らの課題を解決する形で生まれ、2021年には売上7.76億ドル、有料会員780万人に到達。米国の大学生にとってはAmazonより高い認知度を誇るなど、上場企業として文字通り注目株の一つでした。しかし、その「定番」は、生成AIの登場からわずか数年で原形を失いました。

かつてCheggのモデルは、二本の柱で立っていました。一つは、専門家がつくった段階的な解答という「商品」です。もう一つは、宿題を検索した学生を呼び込む、Google検索からの「集客」です。この二つがかみ合い、学生は答えを求めてCheggにたどり着き、月額を払いました。

ところがChatGPTは「宿題の答え」を無料で配り、GoogleのAI検索は集客チャネルを塞いだ。結果、Cheggの売上は半分以下に縮み、株価は最盛期から約99%下落して1ドル前後へと沈んでいます。生成AIに既存事業を奪われた企業の象徴として、喜ばしくない先行事例になってしまったのです。

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