PDDホールディングス(以下、PDD)といえば、中国有数のEコマース企業の一つです。社名のもとである「拼多多」は、2015年に創業した”共同購入”アプリ。共同購入によって価格を下げる仕組みと、農産物や日用品を軸にした低価格戦略で急速に拡大しました。
近年は海外向けのグローバル事業にも進出し、日本でも激安通販サイトの「Temu」が各所で話題になりました。そんなPDDが2026年1〜3月期の決算で前面に押し出したのが、サプライチェーンへの大型投資という方針です。

PDDは2026年3月、上海に自社ブランド事業を担う専門会社を設立しました。初期の現金注入は150億元。今後3年間で1000億元(≒2.4兆円)を投じる計画も明らかにしています。マーケットプレイス運営から商品の企画・開発へ踏み込む大きな転換となります。
ジアジェン・ジャオ共同CEOは、この動きを「もう一つの拼多多を作る」3年戦略の一環と位置づけました。同戦略は2025年の年次株主総会で打ち出されたもので、サプライチェーンへの集中投資が中核。今回の会社設立は、戦略開始後の最初の四半期に踏み出された具体策です。