ネットワーク機器の世界最大手シスコが、2026年2〜4月期決算を発表しました。AI関連需要の急拡大を背景に、売上は前年比12%増の158億ドル、非GAAPベースのEPSも10%増の1.06ドルといずれもガイダンスを上回っています。製品受注は35%増と急加速しました。
チャック・ロビンスCEOは「新製品の採用ペースは当社史上最速の部類に入る」と総括しました。同時に、シリコン、光通信、セキュリティ、AIの4分野への資源再配分を目的とした最大10億ドルのリストラ計画も発表しています。
業績の中核を担うのは、AIブームに連動するネットワーキング分野です。製品売上は前年比17%増の121億ドル、なかでもネットワーキングは25%増と全体を牽引しました。クラウド事業者からの大口受注だけでなく、一般企業のネットワーク更新も並行して立ち上がっています。

通期売上見通しは628億〜630億ドルと過去最高ペースで推移する一方、メモリ価格の高騰や供給網の逼迫といった業界共通の課題も浮かんでいます。AIブームの恩恵をどこまで取り込み、足元の逆風をどう吸収しているのか、決算の中身を見ていきます。