絶好調!スイス発スポーツブランド「On」が描くプレミアム戦略の現在地

On Holding AG Class A

スイス発のスポーツウェアブランドOn Holdingが2026年1〜3月期に売上8億3190万スイスフラン(≒1680億円)を計上しました。為替中立ベースで前年同期比26.4%の伸び。同時に発表された通期見通しは、売上・収益性ともに上方修正されています。

同社の成長は特定の地域や商品カテゴリに偏らず、複数の方向に同時に広がっています。創業16年、上場5年弱を経てもブランドの勢いは加速。決算発表では地域別・カテゴリ別ともに幅広く2桁成長を示すデータが並びました。経営陣の言葉からも、ブランドが特定の枠を超えて広がりつつある手応えが伝わってきます。

スポーツウェア業界全体に目を向けると、販促圧力や消費の二極化に苦しむ大手が目立ちます。そのなかでOnは値引きに頼らず、製品の革新性とブランド体験への投資で成長を続ける独自の軌道を強めています。市場ではこのスタンスの持続性に対する関心が高まっており、決算説明での質疑応答にもそれが表れました。

そして決算と同時に、同社は経営体制の大幅な刷新も発表しました。過去最高の業績を更新した直後の交代という、やや異例のタイミングです。スイスの小さなランニングシューズブランドから始まったOnが、次の章をどう描こうとしているのか。1〜3月期決算と経営陣のコメントから、その輪郭が少しずつ見え始めています。

値引き競争に背を向ける「フルプライス戦略」

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