HIMS、ウィゴービ転換で赤字転落も──大手製薬との関係強化で描く2030年シナリオ

Hims & Hers

オンライン診療大手のHIMS & Hers Health(以下、HIMS)が2026年1〜3月期決算を発表しました。売上高は前年比4%増の6.08億ドル、調整後EBITDAは4,400万ドル(マージン7%)。定期購買者数は前年比9%増の約260万人に達しています。

成長は大きく鈍化したように見えますが、経営陣の語る景色は異なります。同社の長期目標は、2030年までに売上高65億ドル、調整後EBITDA13億ドルという内容。今期はその達成軌道に向けて意図的に構造転換を進めた期間と位置付けています。

アンドリュー・デュダムCEOは「未来の医療を作っているという確信は、これまでで最も高い」と語りました。GAAP上の利益指標が悪化したのも、長期シナリオを実現するための代償として織り込んだものだといいます。

HIMSは昨年、「減量薬」GLP-1製剤の普及により売上高が急伸し、それに伴って株価も乱高下しました。その一方では、AIや遠隔診療が医療の届け方そのものを変えつつあります。短期的な数字の鈍化の裏で、同社が積み上げている長期シナリオとは一体どのようなものなのでしょうか。

戦略的ピボット──コンパウンドからブランドへ

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