旅行クチコミ・予約サイト大手のTripadvisorが、2026年第1四半期決算を発表しました。AI時代の到来で「中抜きされる側」と見られてきた同社が、主要AI企業との提携拡大という意外な立ち位置を見せています。売上は3.82億ドル(前年比4%減)、調整後EBITDAは2,200万ドルと会社想定をやや上回る着地でした。
マシュー・ゴールドバーグCEOは「我々のデータには価値があり、追加性がある」と述べ、AI時代の旅行検索・予約においても同社の優位性は揺らがないとの見方を示しました。決算の随所には、当初の懸念とは逆向きの潮目の変化がうかがえます。
業績の中身を見ると、現地ツアー・アクティビティ予約を担うExperiences事業の売上は前年比8%増で着地、一方ホテル比較を中心とするHotels and Other事業の売上は同20%減と縮小フェーズに入っています。看板事業をホテル比較から体験予約へと切り替える戦略の進捗が、数字に表れ始めた局面です。

AI連携の広がりが追い風となる一方で、3月には主力事業に予想外の外部ショックも到来しました。AI時代の新たな立ち位置は、好調期だけでなく逆風下でも持ちこたえる構造なのか。決算の中身を見ていきます。