生成AIが生まれて以降、AIモデル単体でどこまで業務を担えるのか、という問いがソフトウェア業界の中心的な論点になりました。OpenAIやAnthropicが業務向けサービスを次々と投入し、既存SaaSの位置づけが揺らぐという懸念も広がっています。
この議論に対し、米国パランティアが示している立場は明快です。AIモデル単体は企業の内部で何にも作用できず、業務に影響を及ぼすには別の構造物が必要だ、というのが同社の一貫した主張。新たな決算電話会議では、その主張に基づく見方が、これまで以上に踏み込んだ形で語られました。

主張の正当性は、決算の数字でも裏付けられています。米国売上の前年比成長率は上場以来初めて100%を超え、利益率とキャッシュ創出力もそれを支える水準で動きました。経営陣自身が需要に供給が追い付かない状況だと述べるほどに至っています。
共同創業者でCEOのアレキサンダー・カープ氏は、議論の枠組み自体を組み替えるような発言をいくつも残しました。営業組織の規模、顧客との関係の取り方、ソフトウェアという言葉の射程。AI時代にエンタープライズソフトウェアの何が変わりつつあるのかを考えるうえで、踏み込む価値のある一時間です。