4月15日、米国4大銀行の一角であるBank of Americaが、2026年第1四半期の決算を発表しました。JPモルガン・チェースと並ぶ米国金融業界の巨人であり、米国内で約6,900万人の消費者・小規模事業者を顧客に抱える生活インフラ企業です。売上は前年比7%増、利益指標も改善し、すべての事業セグメントが成長。表面的には隙のない内容でした。
しかし、決算説明会の質疑応答では、アナリストから少し変わった角度の質問が飛びました。「AIの広がりのなかで、BofAは犠牲者になるのか、それとも受益者になるのか」。質問したのはマイク・メイヨ氏(米Wells Fargo証券)。大手銀行経営陣への鋭い追及で知られる、ウォール街で著名なアナリストです。好業績を報告したCEOに対し、彼はあえてこの問いを投げかけました。

その問いに答えるなかで、CEOのブライアン・モイニハン氏がさらりと口にした一つの比率があります。華やかなトピックではなく、流れのなかで漏れた一言でしたが、この発言にはBofAがすでに到達した地点と、同時に直面している課題の両方が含まれていました。
その比率が示しているのは、自動化が"ほぼ完了した"企業だけが直面する、新しい種類のコスト問題です。BofAがこれをどう認識し、社内でどう取り組んでいるのか。決算説明会での発言を追いかけてみます。