世界最大の資産運用会社ブラックロックが発表した2026年第1四半期決算は、売上が前年比27%増の67億ドル、営業利益は同31%増の27億ドルでした。営業利益率は44.5%と前年から130ベーシスポイント拡大しています。2026年3月は株式・債券が同時に大きく下落する荒れた相場でしたが、純流入は1,300億ドルと過去5年で最高の四半期スタートとなりました。
BLKの過去半年間の株価・出来高チャート
ラリー・フィンクCEOは「これはブラックロック史上最も力強い年初の一つだ」と総括し、「資本が動き、プロバイダーとの関係が見直される局面で、ブラックロックが選ばれている」と述べました。マーティン・スモールCFOは業界フローの8割超が上位5社に集中している現状を指摘し、不安定な相場が大手への資金集約を加速させているとの見方を示しています。
ETF純流入は1,320億ドルと四半期過去最高を記録し、中でも新興国や単一国などのプレミアム商品が牽引しました。2025年に買収したインフラ投資のGIPとプライベートクレジットのHPSはいずれも統合が順調に進み、ダイレクト・インデックスのAperioは130億ドルの四半期最高流入を記録しています。
好決算の裏側には、市場混乱が大手に資金を集約させるという構造的な追い風があります。その恩恵はどこまで持続的なのか、そしてブラックロックが賭ける「プライベート市場×退職資産×テクノロジー」の三位一体はどこまで形になっているのか——決算の中身を見ていきます。