WD-40が発表した2026年度第2四半期決算は、連結売上が1.617億ドル(前年比11%増)、粗利率は55.6%(同100ベーシスポイント改善)でした。中東情勢の悪化を受けて通期の原油前提を1バレル95〜115ドルへ約30ドル引き上げたものの、通期ガイダンスのレンジは据え置いています。

スティーブ・ブラスCEOは下期の米国について「近年の当社の歴史において前例のない」規模のプロモーションプログラムを控えていると述べ、通期での二桁成長に自信を示しました。ディスカウントチャネルでの大口新規顧客の獲得も明らかにしています。
米国のメンテナンス製品売上は前年比15%増と全社を牽引し、用途特化型のWD-40 Specialistはアジア太平洋で同55%増と突出した伸びを見せました。主力のMulti-Use Productではプレミアム製品の売上構成比が50%に到達しています。
ガイダンス据え置きの裏には、欧州の製造パートナー移行と米国の販促準備で「偶然にも」積み上がった在庫があります。CEOは「戦略的判断か幸運かは見方次第だ」と認めており、この時間的猶予が本物の耐性なのか、それとも問題の先送りなのか——決算の中身から読み解いていきます。