Tilray Brands(ティルレイ・ブランズ)といえば、かつて大麻合法化の波に乗り株価が急騰したことで知られる銘柄です。2018年のIPO直後には時価総額が一時数百億ドル規模に膨らみ、カナダ発の大麻企業として世界中の投資家の注目を集めました。あの熱狂から7年、同社の姿は当時とは大きく変わっています。
現在のティルレイは大麻に加え、クラフトビール、医薬品流通、ウェルネス食品を束ねる「ライフスタイル消費財企業」を標榜。2019年時点で約5,000万ドルだった売上高は、直近の買収効果を通年で織り込むと年間約12億ドル規模。事業の多角化を通じて規模を追う戦略は、大麻単体では成長が描きにくくなったカナダ市場の現実を映しています。

2026年度第3四半期(2025年12月〜2026年2月)の売上高は2.07億ドルとなり、前年比11%のオーガニック成長を達成しました。粗利益は5,500万ドルで前年比6%増、調整後EBITDAは1,070万ドルで同19%増と、収益性も改善しています。通期の調整後EBITDAガイダンス(6,200万〜7,200万ドル)も据え置かれました。
決算と同時に注目を集めたのが、2件の大型案件です。破綻した英BrewDogの資産取得と、世界大手CarlsbergとのUS事業提携。これらを含め、今回の決算説明会で語られた四つのトピックを掘り下げます。