Coinbase、暗号資産の”冬”に備える多角化戦略「Everything Exchange」構想とは
米コインベースは2025年第4四半期、暗号資産市場の低迷下でも全世界取引量が前年比2倍に拡大、過去最高を記録しました。ブライアン・アームストロングCEOは「取引資産の多角化で収益基盤は一層強固になった」と総括しています。
同社が推進する「Everything Exchange」構想が、第4四半期に本格始動しました。暗号資産に加え、株式・予測市場・金銀などの商品先物取引を開始し、1万銘柄近い株式の取扱いも実現。CEOは複数の資産クラスを横断的に取引する顧客が増えていると説明しました。

取引対象の拡大と並行して、ステーブルコイン決済事業に注力しています。第4四半期にCoinbase製品内のUSDC(米ドル連動型ステーブルコイン)保有額が過去最高を更新。決済分野への展開として、AIエージェント(自律型AIシステム)向けにステーブルコインウォレットのツールを提供。「AIエージェントのデフォルト決済手段になる」との展望を掲げています。
収益の多角化も着実に進展し、年間1億ドル超の収益を上げる製品・サービスは12に達しました。定期課金・サービス収益は2021年の前回ピーク比で5.5倍に成長。アレシア・ハースCFOは市場変動への耐性が高まったことを強調しました。こうした財務基盤を背景に、暗号資産の「冬」の時期にも投資を続ける方針です。