高級ヘルメットや搬送ロボットなど!利益率の高い製造業5社から見る高収益の秘訣

トリケミカル研究所

本記事では、数ある上場企業の中から20%を超える高い営業利益率を誇る、日本の製造業5社を紹介します。一般的に収益性の維持が難しいとされるモノづくりの領域において、これらの企業がいかにして傑出した数字を叩き出しているのか、その事業実態を解説します。

今回取り上げる5社に共通して見られるのは、特定の市場において他社の追随を許さない独自の地位を築いている点です。しかし、その実現手段は一様ではありません。ある企業は徹底した製品の絞り込みによって効率を極め、またある企業は「日本製」へのこだわりを通じてブランド価値を高めるなど、各社が異なる戦略で高収益体制を構築しています。

各社の具体的な事業内容と、その数字の裏側にある戦略を見ていきましょう。

高い薄膜技術「サムコ」

まず1社目は、京都に本社を置く半導体等電子部品製造装置メーカーのサムコ(6387)です。1979年の創業以来、「薄膜技術で世界の産業科学に貢献する」という経営理念を掲げ、CVD装置やエッチング装置といった薄膜形成・加工装置を展開。米国やアジアなど海外にも拠点を構え、グローバルに事業を行っています。

同社の最大の特徴は、一般的なシリコンだけでなく、LEDやパワーデバイスなどに不可欠な「化合物半導体」向けの装置に強みを持つことです。顧客層は大手電子部品メーカーにとどまらず、最先端の研究を行う大学や公的研究機関にまで及び、この分野における独自の地位を築いていると言います。

そんなサムコが発表した2025年7月期の非連結決算は、売上高93億円、営業利益23億円といずれも過去最高を更新しました。特筆すべきは25.1%という高い営業利益率。ナノレベルの加工制御を可能にする薄膜技術などの高い付加価値が、この高収益を支えていると考えられます。

今後は、中長期的な経営指標として「売上高営業利益率25%以上」の維持と、「海外売上高比率50%以上」の達成を掲げています。5Gや自動運転など、進化する技術の最先端を支える同社の成長に期待がかかります。

徹底したトレードオフ戦略「マニー」

次に紹介するのは、手術用縫合針や歯科用治療器などを手掛けるマニー(7730)。1956年の創業以来、「世界一の品質を世界のすみずみへ」という理念のもと、1961年に世界初となるステンレス製縫合針の量産化に成功して以降、特定の治療機器分野で独自の地位を築いてきました。

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