富士フイルムHDのM&A変遷:写真フィルムから「ヘルスケア・半導体」へ

かつて売上の約6割を写真フィルムを中心とする写真関連事業(イメージングソリューション)に依存していた富士フイルムは、2000年代以降の急速なデジタル化による市場縮小という未曾有の危機に直面しました。しかし現在、同社はヘルスケア、エレクトロニクス、ビジネスイノベーション、イメージングの4つのセグメントを柱とするグローバル企業へと変貌を遂げています。

この業態転換を強力に推進したのが、自社の技術アセットと外部リソースを戦略的に融合させるM&Aでした。本記事では、富士フイルムが実施してきた主要なM&Aの事実を時系列で整理し、同社がいかにして事業ポートフォリオの刷新を実行してきたかを詳らかにします。

2000年代:写真事業からの脱却と多角化への「種まき」

2000年代初頭、デジタル化による写真フィルム市場の急縮小を受け、富士フイルムは事業構造の抜本的な転換を決断しました。既存技術を応用できる新分野への進出と収益基盤の確保を目指し、多角化への戦略投資を加速させました。

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