北米インフラ業界の巨人「クアンタ・サービシズ」垂直統合戦略で急増する電力需要に対応
今回取り上げるクアンタ・サービシズ(Quanta Services)は、電力や通信などの産業向けに特化したインフラソリューションを提供する米国企業。テキサス州ヒューストンに拠点を置き、送電網の建設保守、再エネ発電所の建設や地下インフラ、通信設備などを幅広く展開します。
北米では現在、AIやデータセンターの急拡大や製造業の国内回帰などにより、電力需要がかつてないペースで増加。送電網の近代化と容量拡大が急務となっています。老朽化したインフラの更新や異常気象への対応も求められる中、電力供給の安定化に不可欠な存在の一つがクアンタ・サービシズです。

そんな中で同社は近年、積極的なM&Aによって事業領域を拡張してきました。発電所から送電網、そして需要家側の設備(データセンターや工場内部の電気・機械設備)に至るまでを一気通貫で支援。垂直統合型のソリューション提供能力を強化することで、事業拡大と競争力の向上を目指しています。
株式市場における評価も上々で、直近一年間の株価は41%の上昇。2025年10月に発表された7〜9月期決算では、392億ドルの受注残(バックログ)を記録。通期の売上予想を278〜282億ドルへと上方修正しました。今回は、そんなクアンタ・サービシズの来歴と事業モデル、今後の展望について紹介します。