スマホ充電レンタルのINFORICH、海外展開 × プラットフォーム化で描くEBITDA150億円への道筋
今では街中で頻繁に見かける、青色が特徴的なモバイルバッテリーのレンタルスタンド「ChargeSPOT」。2018年に持ち運び可能なスマホ充電器のシェアリングサービスとして登場して以来、コンビニや駅、商業施設へと設置場所を広げてきました。
その運営元であるINFORICHも、一時は株式市場で注目を浴びました。コロナ禍による人流抑制という逆風を乗り越え、2023年には黒字転換を達成。2024年には売上高107億円を突破し、営業利益は16.6億円。高い収益力を現実のものとしています。

同社が手がけるモバイルバッテリーの設置台数は国内で約4.5万台に達し、月間レンタル回数も増加基調で推移。2025年に入ってからも売上高は伸びていますが、営業利益が減益に転じており、株式市場での評価も低迷。執筆時点での時価総額は224億円にとどまっています。
今回の記事では、INFORICHが展開してきたビジネスモデルについて改めて紐解いた上で、今後の成長戦略について考察します。いつでも自宅で「充電」できる時代に、有料のレンタルサービスに強固な優位性が実現しうるのでしょうか。