最先端半導体の「微細化」を支える化学メーカー「トリケミカル研究所」が好業績

トリケミカル研究所

半導体の性能を左右する「最先端材料」で、世界屈指のシェアを持つ日本企業があります。それが、山梨県上野原市に拠点を構えるトリケミカル研究所。2025年に入ってからも前期のV字回復からさらに加速。生成AI需要を背景に躍進を続けています。

11月28日に発表された2025年2〜10月期決算は、売上高が前年比37.4%増の180億円、営業利益は同30%増の45.6億円でした。好調の背景にあるのは、生成AIの普及に伴うデータセンター投資の拡大や、AI機能を搭載したPC・スマートフォンの登場による最先端半導体の需要増です。

同社は、半導体製造の前工程に不可欠な高純度化学化合物の開発・製造に特化した研究開発型企業。多品種少量生産を強みとし、半導体の微細化で重要性が増す高誘電率材料やエッチング材料などニッチ分野で独自の地位を確立しています。今回の記事では、半導体サプライチェーンで不可欠な存在となったトリケミカル研究所について、その歴史から紐解きます。

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