”野球離れ”進む中で多角化「ミズノ」国内ワークビジネスと海外展開で描く成長戦略
このところ、大手スポーツ用品メーカーの間で株式市場での評価が二分しています。ナイキやルルレモンといった企業の株価が低迷する一方、アシックスは絶好調。海外を中心に売上を伸ばし、収益性向上もあいまって時価総額は一時3兆円に到達しました。

今回取り上げるミズノ(会社名:美津濃株式会社)も、2023年から2024年にかけては株価が急上昇しました。ところが、その後は横ばいに転じ、2025年3月期の株価収益率(PER)は約13倍と、アシックスなどと比べると低水準です。
ミズノの業績自体は好調そのもの。2025年3月期(2024年度)は売上高2,403億円、営業利益208億円といずれも過去最高を更新しました。果たしてどのような状況にあるのか、今回の記事では開示資料をもとに近況を紐解きます。