NVIDIA 2Q26決算「Blackwell」が成長を牽引、AIインフラ市場は次の5年で3兆ドル規模へ?
半導体大手のNVIDIAが、2025年5〜7月期決算を発表しました。売上高は前年同期比56%増の467億ドル 、純利益は59%増の264億ドルに達して過去最高を更新。市場の予測も上回りました。
AI(人工知能)市場の拡大が依然として続いていることを示唆する一方、時間外株価は執筆時点で3%の下落。投資家の期待が過熱し、好業績を織り込んだ上昇が続いていたため、売りが先行しているなどと報じられています。

成長を支えるのは、依然としてデータセンター部門。売上高は411億ドルと、全体の約88%を占めています。この数字も前年比56%増と力強く、大規模言語モデルを中心とする生成AI需要の大きさを物語っています。
最新アーキテクチャ「Blackwell」関連の売上は前四半期比で17%成長。本格的な収益貢献が始まりました 。大手クラウドサービス事業者がデータセンター売上の約半分を占め、NVIDIA製品も世代交代しつつある様子もうかがえます。
一方で事業ポートフォリオには、他の動きも見られます。データセンター事業の一部であるネットワーキング部門の売上は、前年比で98%増。輸出規制により前期に多額の費用を計上した中国市場向け「H20」は、今四半期の中国向け売上はゼロでした。本記事では、そんなNVIDIAの現況について最新決算から紐解きます。