Zoom 2Q26決算、足下堅調で通期予想を上方修正。AI機能で顧客の「ブーメラン現象」も
米国企業のZoomが8月21日、2025年5〜7月決算を発表しました。売上高は前年比4.7%増の12.2億ドル。コロナ後の成長鈍化を経て、過去11四半期で最も高い成長率を記録しています。
会社予想の上限を1,700万ドル上回る結果であり、あわせて通期予想の上方修正も発表。株式市場における期待も上回り、決算発表後の株価は10%前後ほど上昇して推移しています。

業績を牽引したのは、コロナ後に本腰を入れてきた大企業向け(Enterprise)。売上高は前年比7%増の7.3億ドルで、全体に占める割合も60%に達しました。個人や中小企業向けのオンライン事業も売上高が同1.4%増となり、月次平均解約率は2.9%で前年同期から横ばいでした。
このところ注力してきたのがAI機能です。会議の要約などを行える「AI Companion」の月間アクティブユーザー数は、前年の4倍以上。企業独自のデータと連携できる有料アドオン「Custom AI Companion」は、Fortune 200に含まれる米国のハイテク企業が約6万人の従業員向けに導入したといいます。