Sea決算、売上38%増で収益性も改善。Shopeeはブラジルでも好調、Garenaは通期見通しを上方修正
シンガポールを拠点とするインターネット企業のSea Limitedは8月12日、2025年4〜6月期決算を発表。売上高は前年比38%増の53億ドル、純利益は4.1億ドルに拡大しました。
今回の決算では、Eコマース、デジタルエンターテインメント、デジタル金融サービスの全部門が好調でした。Eコマース「Shopee」の商品取扱高(GMV)は前年比28%増の298億ドルを記録。デジタル金融サービス事業「Monee」の融資残高は同94%増の69億ドルへと急拡大しました。

ひときわ市場の注目を集めたのは、デジタルエンターテインメント事業「Garena」の動向です。ユーザーの課金総額(Bookings)は前年比23%増の6.6億ドルと堅調。2025年通期の課金総額の成長見通しを「30%以上」に引き上げると発表しています 。
東南アジアのイメージが強いSeaですが、ブラジル市場でもEコマース事業を手かけるなど野心的な事業展開を進めてきました。フォレスト・リー会長兼CEOも「成長を優先すると同時に収益性を改善できる段階に達した」とアピール。今回の記事では、今後の成長戦略を取り巻く外部環境の変化を交えつつ近況を紹介します。