Uber、200億ドルの追加自社株買い発表。「成長から還元へ」新ステージを告げる決算

ウーバー

配車サービスを手がけるUber Technologiesが、2025年4〜6月期決算を発表しました。売上高は前年比18%増の127億ドル、調整後EBITDAは同35%増の21億ドルと、市場の予想を上回りました。今回とくに注目すべきは、成長を支える事業構造の変化です。

同社プラットフォームを利用する月間アクティブ利用者数は、過去最高の1.8億人に到達。もともとは「配車」の利用が中心でしたが、現在は「デリバリー」が第二の柱として機能。2つのサービスがシナジーを効かせ、利用者の行動や収益性にまで影響を与えているのです。

かつては大型の資金調達を行い、赤字上等で成長投資を行なってきたUberですが、現在の財務は大きく様変わりしました。会計上の営業利益も15億ドルに達し 、フリーキャッシュフロー(直近12ヶ月)は85億ドルに拡大。「稼ぐ力」を市場に示したことで、時価総額は1,900億ドルを超える水準です。

そうした中、同社は新たに200億ドル規模の追加自社株買いプログラムを発表しました。潤沢なキャッシュを、未来への成長投資と株主還元のどちらに、どのようなバランスで振り向けていくのか。Uberは今や新たなステージに入っており、その戦略の方向性に市場の関心が集まっています。

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