成長加速の「レモネード」事業モデルの転換点へ。再保険戦略の転換に見るAIへの自信

Lemonade

AI(人工知能)を駆使する保険会社の米レモネード(Lemonade)が、2025年4〜6月期の決算を発表しました。保有契約高(IFP)は前年同期比で29%増加し、7四半期連続で成長が加速。粗利益は109%増と2倍以上の伸びを記録しました。

力強い成長を示す数字の裏で、同社のビジネスモデルの根幹に関わる大きな戦略転換が実行されました。その変化とは「比例再保険」プログラムの大幅な見直しです。

同社はこれまで、引き受けた保険リスクの55%を外部の再保険会社に委託することで、資本効率の高い成長を実現してきました。今回、その比率を20%に引き下げることを決定。自社でより多くのリスクを抱えることにつながり、ビジネスモデルにおける極めて重要な方針転換と言えます。

この決定について、ダニエル・シュライバーCEOは「我々自身が下した」と述べ、外部要因によるものではないことを強調しました。決断の背景には、複数年にわたる損失率の改善があります。AIを活用したリスク評価モデルへの自信を深め、より多くの収益を社内に留保する戦略へ舵を切ったのです。

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