中南米の巨大EC企業「メルカドリブレ」送料無料拡大でオンラインシフトを後押し。金融事業も成長
中南米のEコマース大手、メルカドリブレが8月4日(現地時間)、2025年4〜6月期の決算を発表。売上高にあたる純収益・金融収益は前年比34%増の68億ドルに迫り、営業利益は過去最高となる8.25億ドルを記録しました。
その一方で純利益は5.23億ドルとなり、前年同期の5.31億ドルから減少する結果に。同社の説明によれば、アルゼンチンペソの下落で為替差損が増加したほか、前年に税制上の調整で恩恵を受けていた反動によるもの。

特に注目されるのが、ブラジルで実施した「送料無料」プログラムの大幅な拡充です。同社は6月、これまで79レアル(約2,200円)以上だった送料無料の基準を19レアル(約530円)以上にまで引き下げました。消費者はさらに気軽にオンラインショッピングを利用できます。
もう一つ成長を牽引するのがフィンテック事業。特にクレジット事業のポートフォリオは前年比91%増の93億ドルへ急拡大しました 。Eコマースにおける利便性の追求と、フィンテックにおける与信供与。経営陣が推し進める「未来への大胆な投資」について、本記事で紹介します。