問い合わせ対応の未来を創る!ラクスのメールディーラーがAIで目指す「完全自動化」の世界とは

ラクス

「先ほどお送りしたメールの件ですが…」お客様からの電話に、一瞬ヒヤリとする。
チームの誰かが返信したはずだけど、誰が、どんな内容を?
共有メールボックスの闇に潜む、そんなヒューマンエラーの種。
多くの企業が抱えるこの根深い課題に、株式会社ラクスは「メールディーラー」という一つの答えを提示してきました。

同社は2000年11月に設立され、クラウド事業とIT人材事業を二つの柱としています。
2025年3月期には売上高489億円を達成するなど成長を続けており 、企業の業務効率化を支援する多様なサービスを展開しています。

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そんな同社の中核サービスの一つが「メールディーラー」です。
累計8,000社以上が導入するこのサービスは今、”AIエージェント機能”という新たな力を得て、さらにその先、「問い合わせ対応の完全自動化」という未来を見据えています。

“8,000社が頼るメールの番人”ラクスの提供する「メールディーラー」とは?

そもそも「メールディーラー」とは、どのようなサービスなのでしょうか。

ひと言でいえば、info@やsupport@といった共有メールアドレスの”交通整理役”です。
誰がどのメールに対応しているかを全員が見える状態にすることで、「返信したと思っていた」「対応が漏れていた」といった悲劇を防ぎます。

サービス誕生から20年。これほど長く、多くの企業に選ばれ続けるのには、明確な理由があります。
その強みは、大きく3つに集約されるでしょう。

第1に、8,000社以上の導入実績から得られる圧倒的なノウハウ。
様々な業種・業界の課題を知り尽くしているからこそ、的確な提案が可能なのです。
第2に、顧客の声で磨かれた豊富な機能とカスタマイズ性。
そして第3の理由が、導入から運用後まで伴走する手厚いサポート体制です。
これらが三位一体となり、他にはない信頼を築き上げてきたと考えられます。

こうした強みを背景にサービスは成長を続けてきましたが、近年、社会情勢そのものが大きく変化しています。
少子高齢化による人材不足は深刻さを増し、多くの企業にとって業務効率化は待ったなしの課題となりました。

この時代の変化を捉え、メールディーラーは「問い合わせ対応の完全自動化」という大きな目標を掲げ、その実現に向けたあらゆる手段の検討を始めています。

AIエージェント機能で目指す「問い合わせ対応業務の完全自動化」

盤石なサービス基盤を持つメールディーラーが、なぜ今、AI機能という大きな一歩を踏み出したのでしょうか。

その背景には、人口減少による採用難という、日本社会が直面する大きな課題があります。
人の手だけで問い合わせ対応を回し続けることが、日に日に難しくなっているのです。

だからこそラクスは、サービスが長年預かってきた「メール」という"生きた情報"に光を当てました。
この膨大なテキストデータとAIを組み合わせることで、業務効率を飛躍的に高められるのではないか。
この着想が、今回の新機能開発へと繋がりました。

今回のAI機能は、巧みな2段階のステップでリリースを予定されています。

第1段階:メール作成エージェント(2025年7月リリース)
まずはAIアシスタントの導入です。
受信メールの内容をAIが解析し、ユーザーの簡単な指示をもとに返信文案を作成してくれます。
文章をゼロから考える手間を省く、心強い相棒です。

引用:ラクス、「メールディーラー」にAIエージェント機能を搭載問い合わせ対応の完全自動化を目指し、第一弾「メール作成エージェント」を提供開始(MailDealer公式サイト)

第2段階:回答自動生成エージェント(2025年10月リリース予定)
こちらは、さらに一歩踏み込みます。
過去の膨大なメール履歴やFAQからAIが自ら必要な情報を検索し、受信したメールに対して、人間の指示なく最適な返信案を提案してくれるのです。

引用:ラクス、AIエージェント機能を「メールディーラー」に搭載。問合せ対応業務の完全自動化へ(MailDealer公式サイト)

利用者の作業は、AIが作った文面の最終確認と微調整だけになります。

引用:ラクス、「メールディーラー」にAIエージェント機能を搭載問い合わせ対応の完全自動化を目指し、第一弾「メール作成エージェント」を提供開始(MailDealer公式サイト)

その変化は現場から経営まで!AIがもたらす”コスト削減と生産性の向上”

では、AIエージェント機能は具体的にどのような変化をもたらすのでしょうか。

現場レベルでは、まず「返信時間の抜本的な削減」が期待されます。
問い合わせの回答に必要なマニュアルや過去のやり取りを確認する手間や、メール文面の作成、確認に要する手間を削減することができます。

これは特に、多くの問い合わせを抱えるカスタマーサポート部門で威力を発揮します。

特に注目すべきは、2025年10月にリリース予定の新機能です。
社内にFAQやマニュアルが十分に整備されていない企業でも、過去のメール自体をAIが解析し、ナレッジとして活用してくれるのです。

また、問い合わせ対応が自動化されることで人材育成面の稼働も影響を受けます。
例えば、新人が独り立ちするまでに約半年かかっていた教育業務もAIの補助によって大幅に短縮することができます。

こうした現場の工数削減は、経営層にとっても大きなメリットです。
問い合わせ対応業務にかかる人件費の圧縮に直結するだけでなく、チーム全体の生産性を底上げする効果が期待できます。

そして、社内の効率化によって生まれる価値は、サービス導入企業の顧客にも届きます。
従来はマニュアルを調査し、メール文作成、誤字脱字チェックなどを経て顧客に届いていた問い合わせに対する回答が、自動化されることで迅速になり顧客満足度の向上が期待できるのです。
問題を抱えて連絡をしてくる顧客にとって、スピーディーな対応は何よりの安心材料となるでしょう。

「メールディーラー」が拓く、コミュニケーションの未来

AI機能の実現にあたり、同社は昨今注目を集める汎用型AIとは一線を画す、独自の戦略を描いています。

多くの企業が生成AIの搭載自体を付加価値としている現状を踏まえ、メールディーラーは単なる技術としてではなく、「業務を楽にするための具体的な手段」としてAIを活用しています。
特に10月にリリース予定の「回答自動生成エージェント」は、従来難しいとされたメール文面の自動解析を生成AIを手段として使うことで実現し、適切な知的財産として再構築することで企業ごとの独自のルールに沿った、より的確な対応を可能にします。

このように、日々蓄積されるメールを「情報のハブ」として活用し、最終的には「問い合わせ対応の完全自動化」を目指す。
その壮大な構想の第一歩が、今回のAIエージェント機能なのです。

問い合わせ対応の現場が抱える、複雑で時間のかかる業務。
メールディーラーは、AIという新たなエンジンを搭載することで、その効率化を次のステージへと引き上げようとしています。
この挑戦が、深刻化する人手不足に悩む多くの企業にとって、どのような福音をもたらすのか。
同社の今後の動向から、目が離せません。

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