食の半導体(液卵)の代表企業「イフジ産業」供給逼迫でも好調、生産投資と付加価値拡大に注力

イフジ産業

食品業界の裏方として重要な役割を担う「イフジ産業」という会社があります。同社は、卵を殻から取り出して殺菌した「液卵」の製造販売に特化。液卵はパンや菓子、マヨネーズ、冷凍食品など数多くの食品に使われ、「食のインフラ」を支える「食の半導体」とも称されます。

イフジ産業は1972年、福岡の一工場からスタート。液卵ビジネスのパイオニアとして新市場を切り拓き、ほどなく関東・関西へと販路を拡大しました。現在は年間13億個分もの鶏卵を液卵に加工して供給。日本の食生活を下支えする存在となっています。

全国4拠点に製造拠点を構える同社は「液卵専業メーカー」として国内首位。専業以外を含めてもマヨネーズ大手のキユーピーに次ぐ業界2位のポジションを確立しています。

近年の卵業界は逆風にも晒されています。2022~2023年にかけて鳥インフルエンザが流行したことで国内で約1,600万羽もの鶏が殺処分され、卵の価格が高騰。飲食店が卵メニューの提供を休止するケースも相次ぎました。今回は、そんな中でも業績拡大を続けたイフジ産業について紹介します。

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