グループウェア提供のサイボウズが業績予想を上方修正、今後はグローバル戦略に本腰へ?
サイボウズといえば、クラウド型のグループウェアや業務アプリ構築プラットフォームを提供するソフトウェア企業。当初はパッケージソフトウェアから創業しましたが、今では売上の約9割をクラウドサービスが占めています。
代表的な製品に挙げられるのが、中小企業向けグループウェア「サイボウズ Office」や大企業向けの「Garoon(ガルーン)」、プログラミング不要で業務アプリを作成できるローコードツール「kintone(キントーン)」など。どのサービスも、チームの情報共有や業務改善を支援しています。

サイボウズは、その成長に近年さらに拍車をかけています。クラウドサービスの契約社数は累計68,000社、契約ユーザーライセンス数は340万人を突破。SaaS企業にありがちな赤字を踏みながらの成長ではなく、ここ2年で利益水準を大きく高めたことも印象に残ります。
中でも「kintone」は東証プライム上場企業の3社に1社が導入するなど幅広い支持を得ています。累計利用企業は2024年末時点で32,800社以上。こうした顧客基盤の拡大に支えられ、2024年の売上高は300億円、営業利益は49億円にそれぞれ迫りました。