キーエンスの業績推移と高い営業利益率

国内随一の高収益企業として知られるキーエンスの業績を調べてみた。

データは全て公式サイトの決算短信より。

左から売上高、営業利益、経常利益、当期純利益。

安定して黒字であり、しかも利益率も高いということが一見しただけでわかる。

利益率を具体的に見てみたのがこちら。

恐ろしい。営業利益率は安定して50%前後を保ち、自己資本利益率(ROE)は10%前後。営業利益率の高さのわりに、ROEがそうでもないのは、自己資本(純資産)が大きいから?ここら辺ちゃんと理解できてないかも。

しかし、なんでこんなに営業利益率が高いんだろう。通常の製造業であればこの数字はありえないはずだ。

従業員の給与もかなり高いことで知られているし、そこらへんのカラクリを今後調べてみたいと思う。


追記 - キーエンスのコスト構造を調べる

どうしてキーエンスの収益性がこんなに高いのかというカラクリを今後調べると言ってから随分経ったが、そろそろ掘り下げてみる。


営業利益率が高いということは、要するに売上に対してかけているコストが低いのだ。ということで、キーエンスのコスト構造について調べることにしよう。


2016年9月提出の有価証券報告書を改めてみてみると、2016年6月期(3ヶ月決算)の業績は、売上高963億円、営業利益491億円、当期純利益324億円。従業員数は5299人と報告されている。


生産実績は1082億円。即納体制を敷いているため、受注はほぼ売上高と均衡。販売実績は963億円。


これ以上を掘り下げるには、損益計算書を見るしかなさそう。

まず、売上高963億円に対して売上総利益(粗利)が774億円と粗利率が80%に達している。売上原価が188億円と売上高の20%程度に抑えられているという点がまず特筆すべきところである。

そして販管費は283億円と、こちらも売上高の30%程度に抑えられている。この二つの内訳がわかればいいのだが。。。


製造原価の明細書があった。


材料費が148億円、外注加工費が28億円、労務費が5.7億円。経費が13億円。当期製品製造原価が177億円となっている。凄そうだけど、なにと比べたらいいのかわからんな。


次に、販管費283億円について考えるため、人件費を推定してみよう。

本体のみの従業員数は2160名、平均年間給与が1756万円だから、これだけで380億円のコスト。上記データは3ヶ月だけなので、95億円ということになる。

実際には連結で5200名以上の従業員がいる。仮に全体の平均年収を1000万円とすると、その3ヶ月分のコストは130億円。実際にはもっと高い気がするから、150億円と推測してみる。

すると、残った費用は153億円か。この使い道はなんだろう。。

というか、通常の企業のコストに関する知識がなさすぎて比較できんな。もっといろんな企業を調べてまた次回戻ってきたいと思う。