TSMC決算:業績復調、強い見通しで市場の楽観強まる。2025年には「2nm」量産へ
半導体ファウンドリ最大手のTSMCが1月18日、2023年本決算を発表。
10〜12月の売上高は前年比フラット、純利益は同じく19.3%の減少だった。7〜9月期と比べると、売上高は14%増、純利益は13%増えた。グロスマージンは53%、営業利益率42%と高い収益性は健在だ。
減益という結果だが、株式市場は好感した。それはひとえに、半導体市況の今後の展望に期待が高まったためだ。1〜3月の売上予想は180〜188億ドルで、前年比7.6〜12.4%増を見込む。
今回の記事では、TSMC決算に垣間見える半導体市況の現在地について概観する。生成AIをめぐる需要は、同社の業績にどのような影響を与えているのだろうか。