米国のチョコレート首位「ハーシー」の歴史と直近数年で売上が加速した背景
ハーシー・カンパニー

ハーシーズ(Hershey's)と言えば、世界でもっとも有名なチョコレートブランドの一つだ。1894年にミルトン・ハーシーによって設立され、100年以上にわたって人気ブランドとしての地位を保っている。

日本でも目にしたり、食べたことのある方は決して少なくないだろう。しかし、販売元であるハーシー社が今もなお成長を続けていると言ったら、意外に思う人が多いのではなかろうか。

2022年における売上高は104億ドル(前年比16%増)、営業利益は22.6億ドル(同11%増)だった。同社によると、米国におけるチョコレート市場シェアは45%にのぼるという。

いわゆる増配銘柄でもある同社は投資家の人気も高く、株価は2018年からの約5年で一時3倍近くまで上昇した。ところが2023年5月を境に、状況は一変。株価はピーク時からすでに30%以上もの下落となった。

今回の記事では、ハーシーがいかに世界的ブランドへの道筋を掴んだかという歴史について紹介する。その上で、近年における同社の動向についてまとめる。

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