音楽配信「Spotify」の成長戦略:ポッドキャスト展開の先に見据える壮大な野心
音楽ストリーミング専業のSpotifyが1月31日(現地時間)、2022年本決算を発表。市場で高まっている金利低下期待もあいまって、決算発表前と比べた株価は20%近い高騰となった。
昨年10〜12月期の売上高は31.7億ユーロ(前年比18%増)。月間アクティブユーザー数は4.89億人(同20%増)だった。ほとんど全てのKPIにおいて事前予想を上回ったと市場にアピールする。
創業者CEOのダニエル・エクは決算発表の場で、「現在、我々はさらに強固な競争優位にある」とコメント。過去数年にわたり展開したプラットフォームとしての投資が実を結びつつあることを示唆した。
コロナ禍で加速したストリーミング領域全般と共通する部分がありつつも、Spotifyは少し変わったポジショニングにある。だからこそ、不透明な市況でも成長を続けることができている。
今回の記事では、Netflixなどとはまた異なるSpotifyの成長戦略について紹介した上で、同社が今どのような状況にあるかを解説する。