ZEALSが目指す「オムニチャネル構想」と「ゼロパーティデータ活用」

ZEALSが目指す「オムニチャネル構想」と「ゼロパーティデータ活用」

ZEALS

SNS上でチャットボットを通じて商品購入ができる「チャットコマース」システムを手掛けるZEALS(ジールス、東京都目黒区)が、サービスを提供できるメディアを多様化し消費者との接点を増やす「オムニチャネル構想」を推進している。このほど、デジタルサイネージにチャットボットを搭載する技術を開発。美容室を中心に2022年内に全国で1万台に導入する計画だ。

構想の先に見据えるのは、顧客の趣味嗜好や興味関心の情報が含まれる「ゼロパーティデータ」の活用だ。個人情報管理の強化を背景に広告目的のCookie利用に制限がかかる中、「ポストCookie」として注目が集まっている。チャットボットの提供先を増やし収取するデータ量を増やすことで、SFA(営業支援)システムやCRM(顧客関係管理)システムとの連携によるパーソナライズした接客体験の提供や、広告ターゲティングなど新サービスの開発を目指す。

同社の執行役員である渡邊大介氏に今後の展望や狙いを聞いた。

チャットコマースの先駆者

ジールスは清水正大CEOが、会話型ロボットソフトウェアの開発などを目的に2014年に設立した。2017年にはチャットボット管理ツールを開発し、その事業を転換し、いち早くチャットボットによる会話型広告の運用に乗り出した。

「チャットコマース」という言葉はジールスが使い始め、商標登録も取得している。海外では「Conversational Commerce(Cコマース)」として知られ、Eコマースの次の形として注目を集めている。

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