世界の主要なスマホメーカーの販売台数推移

2007年にスティーブ・ジョブズがiPhoneを発表してからちょうど10年が経過し、スマートフォンはすっかり現代社会に欠かせないものになりました。

この10年間で多くのインターネット企業がスマートフォンに特化することで急成長しましたが、その一方でスマホ化の「波」に乗り遅れた企業は苦戦しています。

この先にどんな「波」がくるかというのはなかなか判断が難しいところですが、「スマホ化の波」はまだ終わったわけではなく、現在もスマホ自体の普及が進んでいく道中にあると考えます。

そこで、今回はスマートフォンにおける主要なプレイヤーたちがこれまでにどのくらいスマホを販売してきたのかをテーマに調べてみたいと思います。

スマートフォンにおける主要プレイヤーはどこか

まずは主要プレイヤーをピックアップしておきましょう。これは簡単です。とりあえずApple社は間違いないですし、韓国のサムスン電子も欠かせません。成長著しい中国のファーウェイも気になるし、グーグルのネクサスシリーズもどのくらい売れているのか知りたいところです。

検索したらいい記事がありました。

世界のスマホメーカー販売台数&シェアランキング(2016年度)

この記事によれば、2016年のスマホの販売台数ランキングは「サムスン」「アップル」「ファーウェイ」「OPPO」「vivo」の順番になっているようです。

サムスンは爆発トラブルのイメージもありますが、販売台数では今のところ世界トップを維持しているようです。残念ながらグーグルのネクサスシリーズはランキングに入る気配すらなさそう。

iPhone

Appleはとても親切に年次報告書に販売台数(Unit Sales)を毎年記載してくれているので、すぐにデータを集めることができました。iPadやMacなどのデータも得られたので、ついでにグラフにしてみましょう。

iPhoneの初年度(2007年)の販売台数は138.9万台。2012年には1億2504万台を売っています。ピークは2015年で、2億3121万台を販売しました。

ついでに他の製品もみておくと、iPodのピークは2008年で5482万台、iPadは2013年に7103万台、Macは2015年に2058万台を販売しています。

サムスン

続いて2016年に世界一位の販売台数を記録したサムスンを見てみましょう。

2010年から恐ろしいまでの成長速度です。2013年以降、4年連続で年間販売台数3億台をキープしています。韓国の人口は5000万人なので、当然ながらその販売のほとんどが海外だということがうかがえます。各地域の販売台数も知りたいところですが、今回はデータを見つけることができませんでした。

ファーウェイ(Huawei)

ファーウェイは2010年からスマートフォンの販売を始めたようです。初年度から早くも300万台以上を売り、そこから急激に成長して2016年の販売台数は1億3900万台に達しています。

サムスンの半分近い規模にまで成長しているということになります。

主要プレイヤーの販売台数比較

その他の企業については非上場企業も多くまとまったデータが得られなかったため、IDCの資料から3年分だけ集めてみました。全部いっぺんに比較してみましょう。

2014年と2015年にはサムスン、アップル、ファーウェイ、レノボ、シャオミがトップ5だったようです。2016年にその勢力図が変わり、OPPOとvivoがトップ5入りしました。

こうしてみるとサムスンは販売台数としては圧倒的に強いですね。毎年、Appleの1.5倍ものスマートフォンを販売しています。

右肩上がりの成長を続けているファーウェイ(Huawei)にも注目です。周囲で使っている人の話を聞いても、評判はとても良いです。

スマートフォン全体の販売台数の推移

次に「そもそも人類はどのくらいスマートフォンを使っているのか?」という疑問が湧きました。

IDCのレポートをつなぎ合わせて作った、スマートフォン全体の販売台数の推移がこちらです。

2009年の総販売台数は1億7350万台。そこから2015年までものすごい勢いで成長し、14億3720万台にまで伸びています。2016年の販売台数は14億7060万台と、前年と比べてそれほど伸びていません。

トップのサムスンでも2割程度のシェアということで、スマートフォン市場はいわゆる「完全競争」市場と言ってよいかと思います。

さて、世界の人口が70億人で、すでにスマホを所有している人が相当数いることを考えれば、ここからさらに三倍五倍と年間販売台数が伸びることはなさそうです。成長率もこのまま鈍化してしまう可能性が高いと思います(参考)。

スマートフォンという新しい巨大な市場は2007年から本格的な成長をはじめ、10年かけて急激な成長を遂げましたが、今後は徐々に成熟期に入りそうだということが言えます。

そうすると、既存のスマホメーカー同士の生存競争もこれまで以上に厳しくなるのかもしれません。

スマートフォンOSのシェア推移

最後に、スマホOSのシェアについても軽く確認しておきましょう。

Global market share held by the leading smartphone operating systems in sales to end users from 1st quarter 2009 to 1st quarter 2017

全く知らなかったのですが、2010年の第3クオーターまではSymbianというOSがトップシェアを握っていたのですね。ノキアなどのスマートフォンで使われていたようです。そこからあとはずっとAndroid一強。2017年にはAndroidのシェアが86%にも達しています。

iOSのシェアは10%台で安定して推移しているようです。そう考えると、Appleがやっていることはパソコン時代とあまり変わりませんね。決してマジョリティを取るわけではないが、ビジネスとしては成功する。

個人的にはAppleという会社がこのあとどうなっていくのかが気がかりです。

スティーブ・ジョブズ亡き後、彼が残したiPhoneやiPadなどの遺産を改善することで業績を維持していますが、これからスマートフォンという急成長市場が成熟期に入ると、特に価格面での競争が激しくなる可能性があります。その中でこの勢力図はどう変化するのか注目したいと思います。

参考URL

Apple Tops Samsung in the Fourth Quarter to Close Out a Roller Coaster Year for the Smartphone Market, According to IDC

Apple, Huawei, and Xiaomi Finish 2015 with Above Average Year-Over-Year Growth, as Worldwide Smartphone Shipments Surpass 1.4 Billion for the Year, According to IDC

Milestones: For the First Time More than 1 Billion Smartphones Were Shipped Worldwide During 2013

Smartphone unit shipments of Samsung worldwide by quarter from 2010 to 2017 (in million units)

IDC: Nokia, Apple retain positions as world’s top two smartphone vendors

Strong Demand for Smartphones in Second Quarter Continues to Drive the Worldwide Mobile Phone Market, According to IDC

IDC: smartphone market grows 80 percent year-on-year, Samsung shipments rise 350 percent

IDC: Google’s Android hits 75% smartphone market share worldwide