バランスシートの内訳を追うことでわかる創業から50年以上成長を続けるNikeブランドの強さ
今回は世界最大のスポーツ・アパレル企業、ナイキについて取り上げます。
まずは歴史について紐解きたいのですが、オニツカタイガー(現アシックス)と色々あったせいか、公式サイトには社の沿革が記載されていなかったため、ネットから情報を拾ってみました。
始まりは1962年、スタンフォード大学で経済学を学んでいたフィル・ナイトとオレゴン大学の陸上コーチだったビル・バウワーマンがオニツカタイガーの米国販売権を取得します。
1964年には前身となる「ブルー・リボン・スポーツ(BRS)」社を設立し、当初はオニツカタイガーのランニングシューズを輸入販売していました。
1971年にはデザイン科を専攻していた女子大生のキャロライン・デビッドソンにロゴのデザインを依頼。
そして生み出されたのが有名な「スウッシュ (Swoosh)」マークです。
同年に社名を「ナイキ」に変更すると、その後は自社ブランド製品の開発へと事業の軸を移し、現在に至るまで成長を続けています。
2003年にはシューズメーカーのコンバース(Converse)を3億ドル強で買収しています。
それではここから事業数値を追っていきたいと思います。デジタル化されていない1979年のアニュアルレポートまで見ることができたので、つい全部さかのぼってしまいました。