粗利率70%超え、医療従事者向けアパレルD2C「FIGS」の戦略と巨大な伸び代
FIGS

今回ご紹介するのは、5月末にニューヨーク証券取引所に上場した「FIGS」という企業だ。医療従事者向けのアパレルD2Cブランドを展開する。

株価はIPO価格から2倍以上に上昇、足元の時価総額は73億ドルだ。投資アプリ『Robinhood』上で購入可能となったIPO株の第1号としても話題を集めた。

業績は急角度で拡大を続けている。2020年度の売上高は前年比2.4倍の2.63億ドル。グロスマージン(粗利率)は72%で、一般的なアパレル企業に比べて極めて高い。

IPO時の目論見書や過去のインタビューをもとに、創業ストーリーや高収益を実現する事業モデルを確認していこう。

デザインも流通モデルも時代遅れ

FIGSの設立は2013年。 創業者はヘザー・ハッソンとトリナ・スピアという2人の女性だ。

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