Fastlyが8月5日に発表した2020年4〜6月期決算は売上成長が加速し、業績予想を上回った。コロナ禍で顧客サービスのインターネット・トラフィックが急増している。

3か月間の売上は7,466万ドル、対前年の成長率は+61.7%に高まっている。営業損失は-1,444万ドルに拡大したが、オペレーティング・マージン（対売上比率）は-19.3%に改善した。

前回決算時に開示した売上予想は7,000万~7,200万ドルだった。今回の結果は、ガイダンスの上限をさらに上回っている。Non-GAAPベースでは営業黒字化も果たした。

Fastlyは、年初からの大幅な株価高騰でも話題になった。投資家の期待が集まる一方、足元のトラクションについてもしっかり加速した状況だ。

顧客数は2019年5月のIPOから最大の伸びに

Fastlyが提供するのは、いわゆる「CDN（コンテンツ配信ネットワーク）」と呼ばれるものだ。インターネットサービスにおいて「配信速度」はクリティカルな問題であり、Fastlyはそれを助ける。（詳細は前回記事を参照されたい）