貸借対照表「負債の部」②固定負債とは?

貸借対照表「負債の部」②固定負債とは?

固定負債とは?

「負債の部」には、「いずれ返さなければならない調達資金」が記されています。

その中でも「流動負債」は1年以内に返さなくてはならない負債のことを指し、「固定負債」は支払い期限が決算日の翌日から起算して1年を超える負債を表します。

「固定負債」には、次のような項目が含まれます。 

長期借入金

決算日の翌日から起算して、支払い期限が1年を超える借入金のことです。

借入金とは、銀行などの金融機関や仕入先などの取引先、親会社・子会社などの関係会社、親族・知人・企業内部の者などから金銭を借り入れた場合の債務を指します。

社債

事業会社が長期資金を調達するために発行する有価証券のことです。 

「株式」と似たような印象を受けますが、株式の場合は会社が返済の義務を負わない「自己資本」であり、社債は返済の義務がある「他人資本」で、負債扱いになります。


退職給付引当金

将来、従業員が退職する時に支払う退職金や企業年金のうち、当期に負担すべき金額を見積もり、引当金として計上します。

「賞与引当金」であれば、1年以内に支払いが行われるので流動負債に、「退職給付引当金」は長期の引当金として取り扱われ、固定負債に振り分けられます。



上記以外でも、「流動負債」で紹介したような項目で、支払い期限が1年を超えるものに関しては「固定負債」に含められます。(長期未払金長期預かり金など)