世界に自動車はいくつある?統計データから自動車産業の「今」を視覚化

世界に自動車はいくつある?統計データから自動車産業の「今」を視覚化

前回までで、自動車産業がどのように辿ってきたかという「過去」について、かなり詳細にチェックすることができました。

現在は自動車産業において「100年に一度」の変革期だと言われます。未来がどうなるかについて考える前に、まずは「今」がどうなっているのか、俯瞰してみましょう。

世界の新車販売を引っ張っているのは「中国」

まず調べておきたいのは、全世界でどのくらいの自動車が作られているのかということです。  

メーカーごと、ジャンル(車種)ごと、国ごとという大きく3つの分け方があると思いますが、最初は「国ごと」から先にチェックしてみましょう。

2017年時点での世界の新車販売台数は9,680万台。

サブプライム・ショックのあった2008年から2009年にかけては落ち込んだものの、その後は再び右肩上がりで拡大を続けています。

中でも成長著しいのは「中国」で、この10年で新車の数は3倍を超えています。日本やアメリカ、ヨーロッパを中心とする先進国では市場は飽和しており、販売台数の拡大も止まっています。

一方、米国、中国、日本とヨーロッパを除いた地域での販売台数は合計2,394万台と、数としては多くありません。また、大きく伸びている国も多いとは言えません。

アフリカ諸国は12億人という巨大な人口を抱えていますが、販売台数は合わせて120万台と、日本の4分の1にも及びません。

アフリカ最大の市場である南アフリカ共和国(人口5,672万人)でさえ、1,000人あたりの保有率はわずか150台、ナイジェリアはたった8台と言われています。

ここでもう一度、数字を冷静に見てみましょう。

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